本庄特別支援学校との取り組み
自閉症児・者の自立活動への活用
る株式会社(*1)は、2019年より埼玉県立本庄特別支援学校と共同で、ARテクノロジー「掃除機をどこまでかけたかわかる
AR」を用いて、自閉症児・者向けに「自立活動」授業での活用プロジェクトを開始いたしました。通常、保護者などか
らの支援が必要である掃除機での清掃活動に対して、人的支援なしでの自立活動を実現することが可能になりました。
本プロジェクトは2021年より運営主体をる株式会社から大西拓人に変更しております。
特別支援学校の「自立活動」授業について
特別支援学校において「障害による学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服するために必要な知識、技能及び習慣を養う指導」として、「健康の保持、心理的な安定、人間関係の形成、環境の把握、身体の動き、コミュニケーション」について学習する授業を指します。
自閉症スペクトラムについて
脳の機能障害で、先天的な障害。コミュニケーションや言語に関する症状があり、常同行動を示すといった様々な状態を連続体として包含する診断名です。従来からの典型的な自閉症だけでなく、もっと軽い状態が含まれることになりました。
取り組み内容
実施アウトライン
本庄特別支援学校6年3組所属(取り組み当時)のK・Tくんに、「自立活動」授業にて、ARテクノロジー「掃除機をどこまでかけたかわかるAR」を用いて、掃除機での清掃活動を実施していただきました。
ARテクノロジー「掃除機をどこまでかけたかわかるAR」の使用の様子
家庭用掃除機にiPhoneを固定し、掃除機をかけた場所をiPhoneのカメラを通して空間上に軌跡として残すことで、そのような悩みを解決できるようにしました。
実施の流れ
2/20〜2/28
支援学校で運用
埼玉県立本庄特別支援学校の教室内で授業の一環として行う。
2/28〜現在
家庭に汎化
教室内での4回の試行で全く問題なく掃除機をかけることができ、K・Tくんご自宅にて行う。
実地結果
導入前
ひとりでは掃除機をかけるべき面積の約30%未満しかかけられないため、レーザーポインターでの指示や紙テープでの細かいエリア分けなどの補助が必要。
導入後
ひとりでも掃除機を問題なくかけることができるように。
埼玉県立本庄特別支援学校について
学区域を本庄市、上里町、神川町、美里町、深谷市とする知的障がい特別支援学校。学校教育目標に「いのち みらい なかま」を掲げ、 「自立と社会参加を目指し、障害の特性や教育的ニーズに応じた教育を推進する学校」「地域に信頼される特別支援教育のセンターとしての取組を推進する学校」を目指す学校像としています。